

ゴリーニ・ファミリーは、劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』に登場するヨーロッパ圏で最大の犯罪組織です。この組織はオールマイトに瓜二つの外見を持つダークマイト(本名:バルド・ゴリーニ)が率いており、彼はオールマイトの「次は君だ」という言葉に感化され、新たな象徴となるべく日本へ襲来しました。しかし、ダークマイトの目的はオールマイトのように人々を守ることではなく、自身の力により人々を従わせ、ゴリーニ・ファミリーを大きくすることでした。
参考)https://mangalearn.com/archives/666
組織の野望達成のため、ダークマイトは対象の個性を強化・変容させる「過剰変容」という個性を持つアンナ・シェルビーノを誘拐します。彼女の力により自身の個性をパワーアップさせ、さらにファミリーメンバーの個性も強化することで、デクたちヒーローの前に立ちはだかります。ゴリーニ・ファミリーは巨大な空飛ぶ要塞を操り、日本中の人々を呑み込んでいくという恐るべき計画を実行に移しました。
参考)https://ciatr.jp/topics/330020
ゴリーニ・ファミリーのメンバーには豪華声優陣が起用されています。デボラ・ゴリーニ役を寿美菜子、ブルーノ・ゴリーニ役をてらそままさき、パウロ・ゴリーニ役を小林裕介、カミル・ゴリーニ役を小野友樹が担当しました。さらにサイモン・ゴリーニ役を菊池通武、ウーゴ・ゴリーニ役を魚建が演じ、ジル・ゴリーニのみ声優なしという構成になっています。
参考)https://www.excite.co.jp/news/article/Crankin_149568/
劇場版第4作目となる本作は、IMAX、MX4D、4DX、Dolby Cinemaでの同時公開が実現し、ヒロアカ劇場版史上最大規模となる合計136館での上映となりました。通常版公開後にラージフォーマット上映を行った前2作とは異なり、初日から多様な映像体験ができる上映形態で楽しめるようになったのは大きな注目点です。
参考)https://www.crank-in.net/news/149568/1
デボラ・ゴリーニは身長190cmの女性で、つば広帽子と紫色のドレスを身に着けたゴリーニ・ファミリーの紅一点です。彼女の個性「ブレイン・リモード」は、対象者を見るだけで発動する洗脳系個性で、対象者ひとりに幻影を見せることで感情や行動を支配します。アンナの個性「過剰変容」に適合して個性が強化されると、複数人同時に幻影を見せることが可能になります。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%87%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B
この個性の恐ろしさは、術中に嵌まった者をそれぞれの理想とする幻想世界へ閉じ込めることにあります。轟なら家族全員が揃った平和な日常、飯田なら兄とのヒーロー活動といった具合に、一つの仮想空間に全員がお互いを認識し合うこともなく閉じ込められてしまうのです。作中ではデボラがアンナを洗脳し、避難民たちにこの個性をかけて実験を行うシーンも描かれました。ただし、心操の個性のように強い心を持っていると自力で抜け出すこともできるという弱点も存在します。
参考)https://heroaca.jp/deborah-gollini/
パウロ・ゴリーニは身長184cm、さつまいものようなペストマスクの顔と黒ハットを被った男性です。彼の個性「アン・イデオロギー」は、自身を中心に数メートル範囲内で個性を使用可能にするフィールドと、その外に個性を使用不可にするフィールドを形成するという強力なものです。この能力は相澤消太の個性に類似しており、作中でもデクから言及されています。しかし弱点として、可能範囲に侵入されれば使用可能になるため、そこを突かれると脆いという欠点があります。
参考)https://heroaca.jp/paulo-gollini/
ブルーノ・ゴリーニは身長194cm、オールバックともみあげ、割れ顎が特徴のハンサムな男性です。彼の個性「ドレイン・スポット」は、指パッチンから発動し、自身を中心に半径数メートルのドーム状空間を展開します。その空間の中では時間の流れがスローモーションになりますが、本人は通常通りの行動ができます。銃弾すらもノロノロまで減速させられる強力な個性ですが、そのスローモーション効果さえ意味を成さない程のスピードを出せれば突破可能という弱点があり、上位ヒーロー級のスピードなら突破されてしまいます。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B
カミル・ゴリーニは身長138cmと小柄な体型で赤い鷲鼻が特徴の男性で、ダークマイトの側近格として常に側を控えています。彼の個性「回遊(エクスカーション)」は、任意の空間内にある人や物を重力に囚われず自由に動かせるというものです。アンナの個性「過剰変容」に適合したことで効果範囲が拡大し、巨大要塞を操作できるようになりました。戦闘力がないのか、作中では構成員の移動や回収などに徹し戦闘には参加せず、全ての決着がついた後にミリオに発見され呆気なく撃破されます。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B
サイモン・ゴリーニの個性「怪物召還(モンスター・サモン)」は、様々なモンスターを召還可能で、劇中ではインプ、トロール、ワイバーンを召還していました。ウーゴ・ゴリーニは身長約200cmの厳つい巨体を持つ男性で、個性「念動力(テレキネシス)」を使います。ジル・ゴリーニは身長250cmの無口な巨漢で、個性「任意移動(エニーテレポー)」により自身及び自身が触れている物質・生物を目視可能な範囲で任意の場所へ移動できます。アンナの個性に適合したことで移動速度が速くなっており、ウーゴと行動を共にしています。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B
ゴリーニ・ファミリーが本当の家族なのかという疑問については、血縁関係がない可能性が非常に高いと考えられます。まず、各メンバーの見た目があまりにも違いすぎる点が挙げられます。各メンバーの外見や能力が多種多様であることから、血縁関係がないと推測できるのです。デボラは190cmの女性、カミルは138cmの小柄な男性、ジルは250cmの巨漢と、体格だけでも大きな差があります。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B
また、各メンバーの名前も統一感がなく、国際的な背景を持つキャラクターが多い点も家族ではない可能性を示唆しています。ダークマイトがゴリーニファミリーのリーダーとして君臨する背景には、彼のカリスマ性と強力な個性が大きく影響していると考えられます。ダークマイトの理念に共感し、彼の元に集まった者たちがゴリーニファミリーを構成しているとすれば、彼らが本当の家族ではないことが一層明確になります。つまり、「ファミリー」という呼称は血縁を示すものではなく、犯罪組織としての結びつきを表していると解釈できるのです。
参考)https://bbs.animanch.com/board/3701488/