

ジュリオ・ガンディーニは、劇場版「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」に登場するオリジナルキャラクターです。赤みがかった髪と右眼の眼帯が特徴的なイケメンで、身長は176cm、誕生日は2月25日という設定があります。彼は資産家シェルビーノ家に仕える執事として、主人であるアンナ・シェルビーノに忠実に仕えています。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8B
普段は冷静沈着で言動も丁寧な振る舞いを見せますが、感情が高ぶると粗暴な一面を見せる二面性を持っています。声優を務めるのは人気声優の宮野真守さんで、その表現力豊かな演技がジュリオの複雑な感情を見事に表現しています。右腕と左足が義肢になっているサイボーグという設定も、キャラクターに独特の魅力を与えています。
参考)https://ciatr.jp/topics/330063
ジュリオの個性は「因子相殺(いんしそうさい)」と呼ばれる特殊な能力です。この個性は右手で触れた相手の個性因子を、自分の個性因子で相殺し消滅させることができるという効果を持っています。使い所の難しい個性であり、ジュリオ自身も当初は「役に立たない個性」だと考えていました。
参考)https://mangalearn.com/archives/496
しかし、この個性はアンナを救う重要なカギとなりました。アンナの個性「過剰変容」は因子が体内で発作的に増加し暴走するという危険性を持っていましたが、ジュリオの因子相殺により増加した因子を消滅させることで暴走を防いでいたのです。右腕を失った現在は個性を発動できなくなっており、これがストーリーの重要な転換点となっています。
ジュリオとアンナの関係性は、単なる主従関係を超えた深い絆で結ばれています。アンナは自身の個性が原因で誰にも触れられない寂しい幼少期を過ごしていましたが、ジュリオの因子相殺により普通の生活を取り戻すことができました。アンナにとってジュリオはかけがえのない恩人であり、ジュリオにとってもアンナは自分に役割を与えてくれた大切な存在です。
物語では、アンナが「自分が自分でなくなる前に殺して欲しい」とジュリオに頼み込むという切ないエピソードが描かれます。ジュリオは彼女を救うために命をかけて戦い、物語終盤では二人の関係性が「主従」から「対等な関係」へと変化していきます。この展開は多くのファンから「尊い」と評され、本作最大の見せ場となっています。
参考)https://note.com/ree_eee/n/n197555cbb576
ジュリオの最大の特徴の一つは、右腕と左足が義肢になっているサイボーグという設定です。右眼も喪失しており、眼帯の下には義眼が確認できます。機械化された右腕は専用バイクのコントロールパネルも兼ねており、銃にも変形する多機能な武器となっています。
参考)https://ameblo.jp/na777diary/entry-12865353864.html
この義肢に武器を仕込んだ戦闘スタイルは非常にかっこよく、ファンからも高い評価を得ています。機械の腕は弾丸のような武器を生成する能力があり、近接戦闘にも対応できるため、戦闘の状況に応じて柔軟に対応することが可能です。ギザ歯、義眼、義手、義足という「オタクの好きなものを詰め込んだハッピーセット」のような設定が、多くのファンの心を掴んでいます。
参考)https://x.com/YuMeNuSi00/status/1819392702221635942
ジュリオは映画公開直後から「かっこよすぎる」「沼にハマった」という声がSNS上で数多く上がり、瞬く間に人気キャラクターとなりました。整った容姿に加えて、眼帯・義肢・執事スタイルという「フェチを刺激する属性がてんこ盛り」という点が大きな魅力となっています。
丁寧な口調のなかに垣間見える荒々しさや、アンナを大切に想う健気さなど、内面の魅力も満載です。劇場で彼の活躍を見たヒロアカファンはすぐさま魅了され、「すぐにでも同人誌を作りたい」という熱狂的な声も存在しました。宮野真守さんの見事な演技により、約束とはいえアンナを殺さなければいけないという悩み葛藤するジュリオの姿が胸を打つ仕上がりになっています。
参考)https://animeanime.jp/article/2024/09/18/86612.html
劇場版「ヒロアカ ユアネクスト」は2024年8月2日に公開された第4弾の劇場版作品です。ジュリオはこの映画の重要なキーマンとして多くの見せ場が用意されており、デクたちヒーローとともにアンナを救うために奔走します。
参考)https://eiga.com/movie/99983/
もともと孤児だったジュリオはその個性を評価されシェルビーノ家の使用人として雇われることになりました。物語ではダークマイトの襲撃により右腕を失い、アンナの暴走を抑える手段がなくなったため、やむなく彼女の殺害を決意するという切ない展開が描かれます。しかしデクたちの説得によりアンナの救出に方針を転換し、最終的には「諦めずに戦うことで、諦めていたものも掴むことができる」というヒロアカ一貫のテーマが示されます。
参考)https://note.com/sato_hitori510/n/n46541cabd9d0
劇中では、普段は誰も認めない爆豪勝己がジュリオの実力を認めるという意外な展開があります。爆豪は「かっちゃんが認めたイケメン」として作中でジュリオを評価しており、これは爆豪の性格を考えると非常に珍しいことです。
この設定により、ジュリオのヒーローとしての実力や人格が際立つ形となっています。梶裕貴さん(爆豪役)もパンフレットでジュリオに対する意見を代弁しており、制作陣がいかにジュリオというキャラクターに力を入れていたかが伺えます。ジュリオとデクたちの共闘シーンも見どころの一つとなっており、アンナを救うために様々な活躍を見せています。
ジュリオの声を担当する宮野真守さんは、2001年から声優活動を開始し、「DEATH NOTE」の夜神月や「文豪ストレイドッグス」の太宰治など数々の人気キャラクターに命を吹き込んできた実力派声優です。
宮野さんは「ヒロアカ ユアネクスト」への出演について「本当に光栄に思います」とコメントしており、かねてよりファンだった「ヒロアカ」に関われることを非常に喜んでいる様子でした。制作側は「ジュリオのために宮野さんを本編に呼ぶのを控えていたんじゃないか」と思わせるほど、ジュリオと宮野さんの相性は抜群でした。丁寧な執事口調から荒々しい本性まで、幅広い演技でジュリオの魅力を最大限に引き出しています。
参考)https://www.tiktok.com/@ai._.1041/video/7398400197996317970
ジュリオの個性「因子相殺」は、しばしば本編に登場する相澤先生の個性「抹消」と比較されます。相澤先生の抹消は視線を向けている間、相手の個性を一時的に無効化する能力ですが、ジュリオの因子相殺は右手で直接触れた相手の個性因子を消滅させるという点が大きく異なります。
参考)https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10302866180
相澤先生の能力は遠距離から複数の敵に対して使用できる一方で、視線を外すと効果が切れてしまいます。対してジュリオの因子相殺は接触が必要という制約がありますが、個性因子そのものを相殺するため、アンナの暴走する個性因子を継続的に抑制することができました。この独自性が物語において重要な意味を持ち、ジュリオとアンナの唯一無二の関係性を象徴しています。
劇場版の人気を受けて、スマートフォンゲーム「僕のヒーローアカデミア ULTRA IMPACT」(ヒロトラ)にもジュリオが登場しています。2025年8月には「[仕える執事]ジュリオ・ガンディーニ」が新URプレイキャラとして満を持して実装されました。
参考)https://dengekionline.com/article/202508/50795
ゲーム内では麻痺と全体攻撃に特化した鋭利アタッカーとして性能設定されており、PU技では敵全体に麻痺を付与しつつ味方に回避を2回付与できるという強力な能力を持っています。劇場版オリジナルキャラクターとしては異例の人気を誇り、目標達成で報酬を獲得できるイベントも開催されました。映画だけでなくゲームでもジュリオの活躍を楽しむことができます。
参考)https://x.com/myheroacademia/status/1963524198434758705
劇場版「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」公式サイト - キャラクター詳細やストーリー情報が確認できます
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アニメアニメ記事 - ジュリオのキャラクター分析と宮野真守さんのインタビュー