

三宅健太さんは、1977年8月23日生まれ、沖縄県出身のおとめ座で、81プロデュースに所属する男性声優です。アミューズメントメディア総合学院声優学科を卒業後、1999年に声優デビューを果たしました。高校卒業後は約1年間デパートのパン屋に就職していた異色の経歴を持ち、声優として初めて名前があるキャラクターを演じたのは『子供(ガキ)の領分』の茅野大地役でした。
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身長181cm、血液型A型という体格に恵まれた三宅さんは、その特徴的な低音ボイスを活かした迫力ある演技で知られています。『僕のヒーローアカデミア』のオールマイト役は、三宅さんの代表作として多くのファン投票で常に上位にランクインしており、2019年の第13回声優アワードでは助演男優賞を受賞する快挙を達成しました。受賞時のインタビューで三宅さんは「生まれて41年、一度として賞というものをいただいたことがない」と驚きを語り、「いろんな作品、キャラクター、関係者の方に"助けられて"役者をやっている」という謙虚な姿勢を示しています。
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オールマイトは作中で「平和の象徴」と呼ばれるNo.1ヒーローであり、220cmという圧倒的な体格と「私が来た!」という決め台詞で知られるキャラクターです。三宅さんはこのキャラクターの持つ強さと優しさ、そして時に見せるコミカルな一面まで見事に演じ分けています。
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三宅健太さんの代表作は、『僕のヒーローアカデミア』のオールマイトだけではありません。多彩なキャラクターを演じる実力派声優として、幅広いジャンルで活躍しています。
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主要な代表作としては、『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』のモハメド・アヴドゥル役があります。三宅さん自身が最も好きな作品であるという「ジョジョ」への出演は、2014年に実現しました。また、2022年に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』では赤木剛憲役を担当し、湘北メンバーの中核として存在感を発揮しています。
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さらに、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のスカー役、『オーバーロード』のコキュートス役など、アニメ作品だけでなく、ゲームやアメコミ映画の吹き替えでも活躍しています。ゲーム作品では『FINAL FANTASY XV』のグラディオラス・アミシティア役を担当し、少年期と青年期を同じ声優が演じる珍しいケースとして注目されました。アメコミ映画では『マイティ・ソー』シリーズのソー・オーディンソン役を日本語吹き替えで担当しており、主人公の威厳と力強さを表現しています。
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初期の代表作には『ゾイドジェネシス』の雷鳴のガラガ、『灼眼のシャナⅡ』の"千変"シュドナイ、『瀬戸の花嫁』の瀬戸豪三郎などがあり、デビュー当初から迫力ある声質を存分に発揮してきました。特に『瀬戸の花嫁』では、ヒロインの父親というコミカルな役柄で、「いつも叫んだり怒鳴ったりする芝居をコミカルになさっていてかなりベテランさんなのかなと思っていたらまだ30代で本当にびっくりした」というファンのコメントがあり、若くして幅広い演技力を持っていたことがわかります。
オールマイトというキャラクターの最大の特徴は、「マッスルフォーム」と「トゥルーフォーム」という二つの姿を持つことです。マッスルフォームは個性を発動させた筋骨隆々の姿で体重255kg、一方トゥルーフォームは重傷の後遺症で痩せ衰えた本来の姿で体重72kgと、その差は約180kgにも及びます。
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三宅健太さんは、この二つのフォームで声のトーンを巧みに使い分けています。マッスルフォームでは力強さやカリスマ性を全面に押し出し、トゥルーフォームでは弱さや疲労感を表現することで、キャラクターの二面性を丁寧に描写しています。この演じ分けは、オールマイトが「平和の象徴」としての公の姿と、限界を抱えた人間としての素顔を持つという物語の核心部分を支える重要な要素となっています。
「私が来た!」という決め台詞について、三宅さんは「正直すごく重い言葉になってきた感じがしている」と語っています。「これまでの、"オールマイトのアイデンティティーを象徴する決めゼリフ"だったところから、今となっては『私が来た!』というその一言で人々がみんな安心するくらいの、すごい言霊を持っている」と、このセリフに込められた重みを表現しています。また、三宅さんが最も印象深いセリフとして挙げるのは「次は…君だ」で、「その話数をアフレコした時は、本当に自分の中でもリアルだったので、お芝居ではなく、山下君に『次は…君だ』と」語っており、役者としての真摯な姿勢が伺えます。
参考)映画『ヒロアカ』山下大輝×三宅健太ダブルヒーロー対談
収録の裏話として、アニメ第49話のアフレコでは気合いを入れすぎて倒れてしまったというエピソードがあります。このエピソードは、三宅さんがオールマイトという役にどれだけの情熱を注いでいるかを物語っています。視聴者の心に響く感情的なシーンでは、三宅さん自身も役に深く共感し、涙をこらえながら収録に挑んだこともあるそうです。
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三宅健太さんは、2019年の第13回声優アワードで助演男優賞を受賞しました。受賞理由には、『僕のヒーローアカデミア』のオールマイト役をはじめとする数々の作品での活躍が評価されています。
参考)三宅健太 - アニヲタWiki(仮) - atwiki(アッ…
受賞時のインタビューで三宅さんは、「生まれて41年、一度として賞というものをいただいたことがないものですから、どう受け止めていいか分からない」と率直な驚きを語っています。また、「賞への免疫がなくて、自分が受け取ってよいものなのかまず戸惑いました」としながらも、「いろんな作品、キャラクター、関係者の方に"助けられて"役者をやっている」からこその助演、というふうに考えることにした」と、謙虚な姿勢を示しました。この言葉には、三宅さんが声優という仕事をどれだけ真摯に受け止めているかが表れています。
参考)【第13回「声優アワード」受賞者インタビュー】助演男優賞 三…
同じ第13回声優アワードでは、アミューズメントメディア総合学院卒業生の受賞者数が過去最多となり、三宅さん以外にも芹澤優さんが助演女優賞、落合福嗣さんが新人男優賞を受賞しています。三宅さんは1999年にアミューズメントメディア総合学院を卒業しており、後輩たちの活躍も含めて同校の声優教育の成果が示される結果となりました。
参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000025577.html
業界内での評価も高く、『僕のヒーローアカデミア』の音響監督である三間雅文氏からは細かい演出指導を受け、キャラクターを愛するように言われたことなど、プロフェッショナルな現場での取り組みが明かされています。また、ファン投票でも三宅さんが演じるオールマイトは常に上位にランクインしており、「三宅健太さんといえば?」というアンケートでは、2年連続で第1位を獲得しています。
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三宅健太さんは、声優業だけでなく多岐にわたる活動を展開しています。公式Twitterアカウント(@miyake_ktrm)を通じてファンとの交流を行っており、作品に関する情報発信や自身の思いを積極的に共有しています。また、特技として柔道初段を持っており、体格を活かした身体能力の高さも持ち合わせています。
参考)https://x.com/miyake_ktrm/status/1104702058450440194
音楽活動にも挑戦しており、鈴木雅之さんの「恋人」をカバーした楽曲が公開されています。この取り組みは、声優としての表現力を歌唱でも発揮する新たな試みとして注目されました。さらに、各種イベントにも積極的に参加しており、2018年には『僕のヒーローアカデミア』の公開生放送イベントで、オール・フォー・ワン役の大塚明夫さんとのスペシャルトークライブを開催しました。このイベントでは、第49話の上映を観客と一緒に楽しみ、三宅さん自身がオールマイトの活躍に涙したことを告白するなど、役への深い愛情を示しています。
参考)『ヒロアカ』三宅健太、大塚明夫公式イベントレポ到着!
ファンからの評価も非常に高く、「別作品でも三宅さんの声に気づくファンも多い」とされています。また、SNSでは「三宅健太さんの演技がオールマイトというキャラクターを唯一無二の存在に押し上げ、多くのファンを惹きつけている」という声が多数見られます。特に、マッスルフォームとトゥルーフォームの演じ分けに対する評価が高く、「声の変化を感じる」という反応がある一方で、「声優交代はなく、一貫して三宅健太さんが担当している」ことが確認されています。
三宅さんのキャリアは、豪快で体格のいいキャラクターから繊細な役まで幅広く演じ分ける実力派としての評価を確立しています。『BLASSREITER』のヘルマン・ザルツァのような熱気に溢れた青年、『DARKER THAN BLACK-流星の双子-』の鎮目弦馬といった飄々とした人物、さらには『絶対可憐チルドレン』のマッスル大鎌、『マクロスF』のボビー・マルゴなどのオカマ役まで幅広くこなしています。このような多様な役柄への挑戦が、三宅さんの声優としての深みと魅力を形成しています。
三宅健太さんの最新出演情報やプロフィール詳細はこちら(アニメイトタイムズ公式)
三宅健太さんのオールマイト役についての公式インタビュー(『僕のヒーローアカデミア』公式サイト)
三宅健太さんの所属事務所公式プロフィール(81プロデュース)