プルスウルトラ オールマイトの意味と名言を徹底解説

プルスウルトラ オールマイトの意味と名言を徹底解説

「プルスウルトラ」というオールマイトの名言にはどんな深い意味が込められているのでしょうか?雄英高校の校訓でもあるこの言葉の由来や、ヒーローたちに与える影響について徹底的に解説します。あなたもこの言葉の真の意味を知りたくないですか?

プルスウルトラとオールマイト

この記事のポイント
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プルスウルトラの由来

スペイン国王カルロス1世のモットーから生まれた「さらに向こうへ」という意味を持つ言葉

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オールマイトの象徴

平和の象徴として限界を超えて戦い続けるヒーローの精神を表す合言葉

🎓
雄英高校の校訓

困難を乗り越え、常に成長し続けるヒーロー育成の理念を体現

プルスウルトラ オールマイトが放つ名言の背景

 

プルスウルトラは、ラテン語で「Plus Ultra」と表記され、「さらに向こうへ」「もっと先へ」という意味を持つ言葉です。この言葉は16世紀のスペイン国王カルロス1世が個人的なモットーとして採用したもので、現在ではスペインの国家標語となっています。カルロス1世は侍医で相談役のルイージ・マルリアーノの提案を受けてこのモットーを採用し、「リスクをとってさらに前進すること」を推奨する精神を表現しました。
参考)プルスウルトラの意味とは?使い方をヒロアカのセリフと一緒に紹…

『僕のヒーローアカデミア』において、プルスウルトラは平和の象徴オールマイトを象徴する言葉として登場します。オールマイトは困難に直面したとき、自らの限界を打ち破ることを目指す精神を表すために、この言葉を使用します。特に印象的なのは、脳無との激闘で「更に向こうへ!プルスウルトラァァァ!」と叫びながら放ったデトロイトスマッシュのシーンで、その一撃の余波で曇り空を吹き飛ばし青空を覗かせるほどの威力を見せました。
参考)僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)名言が泣ける!勇気をくれる…

この言葉の起源は、ジブラルタル海峡近くにあるヘラクレスの柱と密接に関係しています。かつて「Nec Plus Ultra(この先には何もない)」という警告が船員たちに発せられていましたが、カルロス1世は「Plus Ultra」として、その警告を超えて新世界を目指すことを奨励したのです。この歴史的背景が、ヒーローたちが理不尽や苦難に立ち向かう合言葉としての意味を深めています。
参考)https://ameblo.jp/madameroses/entry-12886782132.html

オールマイト 平和の象徴としての名言

オールマイトの最も象徴的な名言の一つが「もう大丈夫 私が来た!」です。この台詞は、演習場「USJ」でヴィラン連合に襲われた生徒たちを助けるべく駆けつけた際に高らかに宣言されました。自分が来たからにはもう安心、ここまでよく頑張ったねという強さと優しさにあふれた言葉で、多くの人に希望をもたらすさまはまさしく真のヒーローの姿です。
参考)『ヒロアカ』名言・名台詞・名シーン集|デク、爆豪、轟、オール…

「人々を笑顔で救い出す平和の象徴は、決して悪に屈してはいけないんだ」という言葉も、オールマイトの信念を明確に示しています。ヒロアカ1話でデクに「平和の象徴」について語ったこのセリフは、ヒーローの鑑としてのオールマイトの姿勢を表現しています。また、活動限界可能時間が迫る中で自分を奮い立たせる「何故なら私は、平和の象徴なのだから!!」という台詞は、その迫力と「平和の象徴である」という自負がオールマイトを強くさせていることを示しています。
参考)【ヒロアカ】オールマイトの名言・名シーン・名セリフ39選|名…

オールマイトがデクに初めてかけた「君はヒーローになれる」という言葉も重要な意味を持ちます。初対面では無個性ではヒーローになるのは難しいと厳しい現実を伝えたオールマイトでしたが、ヴィランに取りこまれた爆豪を救わんとするデクの行動を見て考えを改め、自身の個性「ワン・フォー・オール」を授けることを誓いました。この言葉は、ヒーローとは何たるかを再認識させてくれたデクへの感謝と、夢を力強く肯定する意志が込められています。​

雄英高校 プルスウルトラの校訓が持つ意味

雄英高校の校訓「Plus Ultra(更に向こうへ)」は、ナポレオンの「真の英雄とは、人生の不幸を乗り越えていく者のことである」という言葉を基にしています。自然災害や大事故、身勝手なヴィランたちといった理不尽にまみれた日本において、雄英高校、特にヒーロー科に属する生徒たちの目指す「ヒーロー」は、そういった理不尽(ピンチ)を覆していくものです。
参考)Plus Ultraとは (プルスウルトラとは) [単語記事…

雄英は3年間全力で生徒たちに苦難を与え続け、それを乗り越える強さを身につけさせます。この校訓は「困難を乗り越えて行け」という意味合いが強く、『僕のヒーローアカデミア』という作品を象徴する言葉の一つとなっており、単行本裏のあらすじも毎回この言葉で締めくくられています。生徒たちは常にこの精神を胸に、自らを奮い立たせてきました。
参考)2025/5/12週|ヒーローの心と「Plus Ultra」…

プルスウルトラは現状の限界に甘んじず、その先へ挑戦し続ける精神を表しています。雄英高校のヒーローたちは、自分を高め続け、他者を思いやり、仲間とともに困難を乗り越え、誰にでも敬意と共感を持ち、本当に困っている人の心をも救おうとする姿勢を貫いています。この校訓は単なるスローガンではなく、ヒーロー育成の理念そのものを体現した深い意味を持つ言葉なのです。
参考)マンガ『僕のヒーローアカデミア』についてです雄英高校の校訓、…

デク ワン・フォー・オール継承とプルスウルトラ精神

主人公の緑谷出久(デク)は、無個性からワン・フォー・オールを継承し、8代目継承者であるオールマイトから力を譲渡されました。ワン・フォー・オールは「力をストックし、他者に譲渡する」能力を持つ個性で、歴代の継承者たちが力を蓄積し、次の世代へと受け継ぐことで、より強力な力を発揮します。この個性はオール・フォー・ワンの弟である与一(初代継承者)に由来し、「個性の譲渡」と「力のストック」が融合して誕生しました。​
デクは物語序盤、ワン・フォー・オールの超パワーを0か100の出力しか調整できず、デトロイトスマッシュを放つと自壊して両腕がボロボロになっていました。しかし物語が進むにつれて、その出力を少しずつ上げていき、オールマイトの重度のファンとして彼の技を習得していきました。特に印象的なのは、林間合宿でのマスキュラーとの戦いで使用した「デラウェア・デトロイトスマッシュ」で、デラウェアスマッシュの風圧で敵の筋肉繊維を吹き飛ばし、ボロボロになった右の拳で渾身の一撃を放ちました。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%87%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5

デクの成長には多くの「Plus Ultra」の瞬間があり、オールマイトの言葉と仲間とのやり取りから生まれる気づきが彼を前進させてきました。デクは無個性からワン・フォー・オールを継承し、さらに歴代継承者の個性を開花させ、多彩な能力を駆使してヒーローとしての可能性を広げています。彼のコスチュームはオールマイトを意識したデザインで、2本の触覚と歯のようなデザインは、にっこり歯を見せて笑うオールマイトへの憧れを表現しています。
参考)『僕のヒーローアカデミア』に学ぶ、自分の“Plus Ultr…

オールマイト デトロイトスマッシュと必殺技の秘密

デトロイトスマッシュは、オールマイトが編み出した必殺技で、力を込めて放つストレートパンチです。その一撃の威力は攻撃の余波で周囲の天候を変えてしまうほどに絶大で、彼が放った際には余波で曇り空を吹き飛ばし青空を覗かせる程の威力を誇ります。この技はオールマイトがアメリカ留学中に考案したとされ、技名がアメリカの地名に由来しているのは、彼が留学先で生活する内にアメコミ調の画風になっていったことと関連しています。​
オールマイトの必殺技には他にも多くのバリエーションがあります。「テキサススマッシュ」はパンチを繰り出して強烈な風圧で相手を吹き飛ばす技で、ヘドロヴィランをデクから引き剥がす際に使用されました。「カロライナスマッシュ」は両腕を十字に組んで突進し、左右の手刀でクロスチョップを放つ技で、対オールマイト用に造られた脳無に使用されました。「ニューハンプシャースマッシュ」は進行したい方向の反対にパンチを空振りし、拳圧を推進力に急速移動する技で、爆発などで吹き飛ばされている滞空中でも抜け出せる優れた移動技です。​
デクもオールマイトから受け継いだこれらの技を使用し、さらに独自のアレンジを加えています。「デトロイトスマッシュ 五重(クインティプル)」は個性・変速で自分自身を強化し、5回のデトロイトスマッシュを瞬間的に連続して叩き込む技です。映画「2人の英雄」ではデクとオールマイトの二人で「ダブルデトロイトスマッシュ」を放ち、映画「ヒーローズライジング」ではワン・フォー・オールを一時的に譲渡された爆豪とデクの二人によって雷雲を吹き飛ばす圧倒的な威力を見せました。​

オールマイト コスチューム変遷に見るヒーロー史

オールマイトのヒーローコスチュームは年代によって幾つかのバリエーションがあり、それぞれが彼のヒーロー活動の時期を象徴しています。現在の青を基調とした三原色カラーのヒーローコスチュームは「ゴールデンエイジ」のコスチュームと呼ばれています。過去に使用していた「シルバーエイジ」のコスチュームは、赤い上半身のスーツと赤い裏地の青マントが特徴で、ファンサービスのためか現在でも時折このコスチュームで人前に現れることがあります。​
オールマイトのコスチュームデザインは、アメリカ留学の影響を強く受けています。なぜか彼だけはアウトラインや陰影が強調されたアメコミ画風で描かれ、筋骨隆々のマッチョボディを誇る大男として描写されています。逆立った前髪は企画段階で彼がまだ「オールマイト」という名前ではなかった頃の名残で、作者はVICTORYの「V」をイメージしたものと語っています。このアメコミ調の外見は、オールマイトが「平和の象徴」として人々に希望を与える存在であることを視覚的に表現しています。​
過去にはサポートアイテムの装着を検討したこともありましたが、自身のフルパワーの反動に耐えることができる装備が存在しなかったため、結局は己の身ひとつで戦うことを決断しました。その際の「アーマードオールマイト」の姿は、生粋のオールマイトマニアのデクですら存在を知らなかったほど貴重なものでした。オールマイトのヒーローコスチュームはデヴィット・シールドが製作したもので、映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~』で過去と再会の物語が描かれています。
参考)ヒロアカ