『リコリス・リコイル』のキャラクターデザインは、いみぎむる氏によって手がけられました。アニメのキャラクターデザインは初めての挑戦だったそうですが、その独特の魅力的なデザインが多くのファンの心を掴みました。
特に主人公の錦木千束と井ノ上たきなのデザインには、こだわりが感じられます。千束は活発で元気な性格を表現するため、デコ出しのヘアスタイルが採用されています。いみぎ氏は「デコ出しキャラが好き」と語っており、おでこのつるんとした感じがかわいらしく、活発な印象を与えるとのことです。
一方、たきなは繊細で落ち着いた雰囲気を醸し出すデザインとなっています。長髪とミニスカートの組み合わせが特徴的で、クールビューティーな印象を与えています。
このように、キャラクターの性格や役割に合わせた細やかなデザインが、リコリコのイラストの魅力を高めているのです。
リコリコのイラストで特筆すべきは、キャラクターたちの豊かな表情描写です。特に千束の表情は非常に多彩で、喜怒哀楽がはっきりと表現されています。いみぎ氏は千束について「全キャラクター中、2番目に表情が崩れてもいいキャラ」と位置付けており、これが千束の魅力的な表情バリエーションにつながっています。
たきなの表情も繊細に描かれており、普段は冷静沈着な彼女の感情の機微が丁寧に表現されています。この対照的な二人の表情描写が、ファンの心を掴む大きな要因となっているのです。
また、サブキャラクターたちの表情も見逃せません。例えばミズキは「残念なお姉さん」キャラとして、大泣きしている表情や酔いすぎて嘔吐を我慢している表情など、かなり思い切った崩し方をしているそうです。このようなキャラクターごとの表情の使い分けが、リコリコのイラストの魅力をさらに引き立てています。
リコリコのイラストは、公式だけでなくファンアートも大変人気があります。pixivでは「#リコリコ」のタグが付いたイラスト作品が1万件を超えており、多くのファンがオリジナルのイラストを投稿しています。
ファンアートでは、公式イラストでは見られないようなシチュエーションや衣装のバリエーションが楽しめます。例えば、日常的な場面での千束とたきなの様子や、他のキャラクターとの交流シーンなど、ファンの想像力豊かな作品が多く投稿されています。
また、公式イラストのスタイルを模倣しつつも、独自の解釈や技法を加えた作品も多く見られます。これらのファンアートは、リコリコの世界観をさらに豊かにし、作品の魅力を広げる役割を果たしています。
リコリコの人気に伴い、公式グッズも多数展開されています。その中でも、イラストを活かしたグッズが特に人気を集めています。
例えば、キャラクターの表情豊かなイラストを使用したアクリルスタンドやクリアファイル、Tシャツなどが販売されています。これらのグッズは、アニメの世界観を日常に取り入れたいファンにとって、貴重なアイテムとなっています。
また、2024年7月には『リコリス・リコイル』とすみだ水族館のコラボイベントが決定しました。このようなコラボレーションイベントでは、限定のイラストグッズが販売されることも多く、ファンにとっては見逃せない機会となっています。
公式グッズの展開は、単にアニメの宣伝だけでなく、ファンとの絆を深める重要な役割も果たしています。リコリコのキャラクターたちの魅力的なイラストが、様々な形でファンの日常に寄り添っているのです。
リコリコのイラスト制作には、興味深い秘話がいくつか存在します。例えば、クルミのキャラクターデザインについては、いみぎ氏の以前の作品に登場するキャラクターとの類似性が指摘され、リテイクを行ったそうです。
しかし、いみぎ氏はクルミのデコ出しだけは譲れなかったと語っています。「デコ出しキャラが好き」という個人的な好みに加え、「おでこのつるんとした感じがかわいらしい」「活発な印象も出る」「描きやすい」といった理由から、デコ出しのデザインにこだわったそうです。
また、ミカのキャラクターデザインには、海外のサッカー選手が参考にされたという意外な事実もあります。いみぎ氏は海外サッカーのファンで、選手名鑑や雑誌を参考にしてミカのデザインを決めたそうです。
このように、リコリコのイラストには制作者の個性や趣味、こだわりが随所に反映されています。これらの秘話を知ることで、キャラクターたちの魅力がより一層深く感じられるのではないでしょうか。
リコリコのイラストに関する詳細な情報は、以下の公式サイトでも確認できます。
リコリス・リコイル公式サイト